心。稲盛和夫

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京セラ・KDDIという2つの世界的大企業を一代で築き上げた稲盛和夫の著書「心。」経営方法ではなく、心に目を向けて書かれた本です。

人生思い通りにならないことの方が多いかもしれませんが、心に何も思い浮かべていなかったら未来はありません。

美しい心を持って生きる人には、きっと豊かで素晴らしい人生を送ることができるでしょう。人生の道標になるようなとても勉強になる本です。

人生のすべては自分の心が映し出す

人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。心に何を思い浮かべるのか、どのような人生を歩みたいのか。

稲盛和夫の心を見ていきましょう。

他者を思いやる優しい心「利他」

他者を思いやる優しい心、時に自らを犠牲にしても他のために尽くそうと願う心を仏教の言葉で「利他」といいます。

人間はどうしても自分のことで精一杯になってしまい、他者を思いやる気持ちを忘れてしまう時があります。

仕事で例えると、ノルマのために営業に行く、他人を蹴落としてでも良い評価を得る等が挙げられますね。このような自分だけ利を得ようとする心を持つ人は、一時的な成功を収めることはあっても、やがては没落する人生を送ることになる。と本書では述べられています。

逆に「利他」を動機として始めた行為は、そうでないものよりも成功する確率が高く、ときに予想を超えた成果を生み出すこともあります。

善なる動機をもてば、成功へと導かれる

稲盛和夫がKDDIの前身である第二電電を設立した時のこと。電気通信事業が自由化されたとはいえ、独占状態のNTTに立ち向かうことは無謀なことでした。

しかし、毎日、通信事業への参入は、ほんとうに善なる心、正しく純粋な思いからなのか問い続け、「自分には確かに私心はない、動機は善である」という揺るぎない確信を得てから、参入を決めたのです。

結果として、通信事業者として大きく成長を遂げ、世界的大企業まで成長しました。おそらく、善なる心を持っていなかったらここまでの企業にはならなかったでしょう。

生きる上で必要な「心」

感謝と謙虚

良い時も悪い時も感謝の心を持つことが大切です。稲盛和夫は悪い状況の時こそ、感謝する「絶好の機会」と述べています。悪い状況は、心を鍛え、魂を磨いてくれるからです。

悪い状況の時も良い方向に向かうための試練だと前向きに捉えましょう。

また、謙虚を忘れてはいけません。物事がうまくいくと、つい図にのってしまい他人に横柄な態度を取る人も多く見られます。

成功は周りの方々のおかげで成り立っています。仕事の成功、起業の成功、プライベートの成功全て周りの方々がサポートしてくれたから成功につながったのです。

物事がうまくいっている時こそ、感謝と謙虚を忘れずに行動していると、また次のチャンスと成功が巡ってくるでしょう。

善なる動機をもつ

稲盛和夫は少年時代から青年期にかけて挫折と失望の連続でした。家の全焼、病、受験の失敗など多くの挫折を経験しています。

そして、稲盛和夫が高校生の時に紙袋の行商で初めて成功した時に成功した理由を振り返ると、家計を助けよう、家族を守ろうという「他者への思いやり」があったからだと気付きました。つまり、「善なる動機」です。

記事前半で書きましたが、動機が利己的なものであったり、邪なおもいがあると、事がうまく運びません。

自分が持っている能力は全て善用すると、自分自身も成長していきます。他者への思いやりを忘れずに日々を過ごしていると、何かあった時も周りが助けてくれるでしょう。

強き心で成し遂げる

物事がうまくいく人といかない人の差は僅かな差です。試練があった時に、「乗り越えられる!」と思うか「乗り越えられるかな・・」と思うかどうかです。

壁にぶつかったとしても、これを乗り越えれば成功する!と考え行動すると、明るい未来が待っています。

京セラも、いくつもの試行錯誤を重ね世界的大企業へと成長しました。諦めない気持ちを持って励んでいるといつか必ず身を結びます。

正しさを貫く

どんなに難しい局面に立っても、自分の価値観ではなく正しいかどうかで行動する。稲盛和夫が大事にしていたことです。

物事を損得ではなく善悪で判断する。いかなる時でも正しい判断をすることが成功につながります。

美しき心根を育てる

仕事、人間関係、プライベート全て心で決まると言っても過言ではありません。

日々、心を磨くことが人生そのものだと言えます。また、人生をよい方向へと導いてくれる人との出会いも不可欠だと書かれています。

また、そういう人を見つける努力も大切です。普段、会わない人と会ってみたり、様々な人が集う場に参加したりと受け身ではなく、率先した行動が良い出会いにつながります。

心。を読んで感じたこと

心は人生を大きく左右するものだと改めて感じました。また、この本に書かれている心がけや考えはすぐに実行できることに気付きました。

他者への思いやり、正しい心を持つ等、当たり前のことを当たり前にやることが人生の成功への1番の近道ですよね。

どうしても、人間は余裕がない時は利己的になってしまいます。私は余裕がない時はそれでも良いと思っていて、大事なのはその後です。

利己的に行動して少し心に余裕ができたら、他者に還元する。この心がけを意識することで違ってきます。

本には、心について稲盛和夫の経験談と結びつけて書かれているので、とても面白く参考になりますよ♪きっとこれからの人生のプラスになります!

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